2023.02.10MOMOTARO JEANS
「MOMOTARO JEANSのプロダクトと日本の染色技術を活かせば、どんな世界が広がるだろうか」
この思いから始まり、岡山に所縁のある樹木、ヒノキにたどり着き企画しました。
岡山県産のヒノキの樹皮を使って、5つのアイテムを特別な方法で染め上げました。
基布をヒッコリーストライプ生地で作ったワークシャツ、ジャケット、パンツと、
基布を刺子(さしこ)生地で作ったワークジャケット、パンツの合計5点のラインナップとなっています。
岡山県は全国有数のヒノキの生産地で、2021年は生産量全国1位を獲得。
ヒノキの樹皮は染料に優れ、日本伝統の「檜皮色(ひわだいろ)」として親しまれています。
今回使用しているのは樹齢40~50年程度の伐採適齢期を迎えたヒノキで、建材として伐採された木材から出た、
本来捨てられる樹皮を使用して染色しています。地球に優しく、サステナブルな一品です。
縫製まで完了している、染めの工程前のヒッコリー生地ジャケット。
一度洗いにかけ、色を染めやすくしています。
静かに、凛とたたずむ姿が美しい。
染めの原料となるのは、岡山県北部の山林で育ったヒノキの樹皮、およそ10kg。
これを蒸らし、染料液を抽出し、色を定着させるための処理・染め・洗いを繰り返し、仕上げていきます。色合いの濃淡もこの段階で調節。
抽出液はヒノキの香りがしますが、加工後の製品に香りは残りません。香りに敏感な方や、他の衣類への匂い移りなどなく安心して着用していただけます。
縫製まで完了している製品を抽出液の入った釜に投入し約30分間染めます。”製品染め”を施すことで、プロダクト全体に独特の風合いが生まれます。計2回の染めを行い、色を安定させます。
染めの工程後、釜から出したGTB HINOKI DYED SASHIKO PANTS。刺子の凹凸のある立体的な生地感に出陣ペイントの組み合わせが個性的。ヒノキを感じる独特の色味に染まりあがった生地にホワイトのペイントが映えます。
通常MOMOTARO JEANSでは製品完成後にペイントを行っていますが、今回は染めの前にペイントを行う少し珍しい工程で作られています。
全ての染色工程が終わり次第、形を整え、ハンガーにかけて乾かします。
出来上がったプロダクトは、ヒノキ染め独特のやさしい色合いがあります。染色後のウェアにヒノキの香りはありませんが、染色工程の間はヒノキ風呂のような甘くウッディな香りが工場を伝います。
淡くあたたかみのある赤茶レベルにこだわりサンプリングを重ねて仕上がった色は、もちろんデニムの合わせにも相性抜群です。
Model:172cm/64kg
他にはない、MOMOTARO JEANSらしい、MOMOTARO JEANSだけのこだわりがつまった特別なアイテム。
自然から生まれた優しい色合いをお楽しみください。
23SS MOMOTARO JEANS
ヒノキ染めウェア アイテム一覧