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2022.12.02MOMOTARO JEANS

対談 - Gジャン売る人・作る人。

皆さんの中でのGジャンとはどんなイメージがあるでしょうか?
今回は様々なバックボーンを持つMOMOTARO JEANSのスタッフ3名が
「Gジャン」をトークテーマに、販売側、生産側の考え方、
洋服大好きなユーザーとしてGジャンの面白さなどについて語ります。
ディープなGジャン談義を対談形式でお楽しみください。

TALKER’S PROFILE

原田 | MOMOTARO JEANS 岡山店スタッフ

40代前半。酒を飲みながらの焚火(週3ペース)が元気の源。
最近は植物愛にも目覚め、良いパパ一直線。

沖本 | MOMOTARO JEANS オンラインショップ店長

40代後半。約20年ぶりにレザージャケット熱が再燃。
鴨せいろとチョコレートが好きな天秤座の長男。

永田 | MOMOTARO JEANS 製品生産部部長

30代後半。ジーンズに携わる仕事がしたくて岡山にやってきた、ファジアーノ岡山FCと甲本ヒロトをこよなく愛する鳥取人。好きな食べ物はカレー。

TALK: 01

販売視点から桃太郎JEANS
デニムジャケットの好きな部分を語る。

バキバキにアタリをつけたかった渾身の一着

沖本:さて、今日は桃太郎ジーンズ岡山店の原田君を迎えて2105SPを軸にGジャンの事を話したいと思います。販売員の目線からお客様の好みの傾向なども聞かせてください。早速ですが、原田君が実際に着ているGジャンの事から。

原田:僕は3105SPを着ています。

沖本:いきなり2105SPではないモデル!

原田:この1着を着倒してたんで笑

沖本:じゃあその渾身の一着を選んだ理由を教えてください。

原田:バキバキにアタリをつけたかったので背中にプリーツの無い3rdを選びました。さらに自身のジャストサイズ38inより1サイズ小さい36inにしています。

沖本:確かに肘の内側すごいね。ジーンズで言うとハチノスの部分だけど、ジーンズ以上の迫力がある。

原田:ここはお気に入りのポイントなんです。タイトなので結構しんどかったですけどね。次のGジャンを選ぶときは38inか40inかな笑

沖本:他にお気に入りのポイントはありますか?

原田:破れかけの襟・ボロボロのボタンホールなどの経年変化しまくっている部分です。これらの箇所は修理せず、このまま着れるだけ着ていくつもりです!

沖本:いいね~!ちなみに着用期間はどれくらい?

原田:スタートから2年はガッツリと着ましたね。冬は革ジャンのインナーとして着用し、夏もエアコンを点けて着ていました。そこからは少しペースを落として、計5~6年かな。

沖本:洗濯の頻度は?

原田:最初の洗濯は着用開始から10か月経ってから。その後は1シーズンに1回くらいの割合です。洗剤は自社のジーンズ用洗剤を使っています。

沖本:10か月はすごいな。俺は4か月でリタイア(洗濯)しちゃったよ笑

原田:沖本さんの2105SPも結構色落ちしてますね。

沖本:これを着用し始めたのはかれこれ10年以上前。近年は色落ちサンプルとして使っていたので、俺も実質は5年ほど。気に入ってるポイントは肘の内側と全体に色が薄くなってきたところ。

原田:やっぱり肘の内側のアタリ具合は気になりますね。袖が細いぶん、ジーンズのハチノスよりもしっかりと入るというか。

沖本:特濃色のデニムも全体が色落ちしてくるとそこまでヘビーな印象ではなくなるのもいいね。

原田:まさに!次はどのGジャンを育てようかな笑

ずばり、売れ筋の人気モデルは?

沖本:それではテーマを変えて販売員の視点からお客様はどのような感じでGジャンを選ばれているのかを教えてください。

原田:岡山店では2105SPが断トツで人気です。2位とは3馬身差くらいの。

沖本:ちょっとよくわからない・・・笑

原田:今はGジャンも種類が増えてファースト・セカンド・サードと色々選ぶことができますが、セカンド(2105SP)がトップですね。桃太郎のGジャンの中で最初のモデルということもあり、桃太郎のGジャン=2105SPというふうに捉えているお客様は多いです。

沖本:なるほど。セカンドという括りでみると銅丹レーベルのMJ2103MJ2003もありますが、そっちはどう?

原田:シンプルめなデザインや軽い着心地が好きな方はMJ2103・MJ2003を選ぶ傾向にありますが、桃太郎らしい出陣ラインや15.7ozのずっしりとした着用感はかなり支持されています。

沖本:Gジャンが気になるけどどのモデルが良いか迷っている方は2105SPから始めましょうって感じですね。

原田:間違いないです!

原田(左)3105SP着用 / 沖本(右)2105SP着用

TALK: 02

生産側から見た桃太郎JEANS
デニムジャケットのこだわりを語る。

ブランド誕生初期からずっと変わらない15年選手

沖本:続いては生産部の永田部長にあれこれ聞いてみたいと思います。生産サイドならではのエピソードを教えてください。

永田:よろしくお願いします。

沖本:最初の質問です。2105SPっていつ誕生したのかを教えてください。

永田:僕が入社した時には既に存在してたんですよね。ただ、他のGジャンはなかったので2105SPが最も古いことに間違いは無いです。 ※正確には2008年販売開始

沖本:そう言われたら結構昔からあったような気がする。俺の2105SPも2009年には着てた。東京の店舗の勤務していた頃で着用頻度は週7日だった笑

永田:懐かしいですね笑

細やかなこだわり×熟練のテクニックが作り上げるプロダクト

沖本:じゃあ次の質問。生産サイドから見た2105SPのここがポイント的な部分はどこ?

永田:あまり注目される部分ではないですが、縫製糸の種類の多さですね。基本的にイエローとオレンジの糸を使用していて、箇所によって番手(太さ)も変えてますし運針も違う。上糸と下糸の色が異なる箇所もあります。作業効率を考えると糸の種類は少ないほうがラクだけど、のっぺりと見えちゃう事なんかもあって使い分けてます。当然、工程数も増えるし使うミシンも増えます。工場の職人さん達には頑張ってもらってます。

沖本:ちなみに大手メーカーさんではそこまではやってない?

永田:糸の配色くらいはやっても、番手や運針まで細かくはやってないと思いますよ。その方が手間が少なくなるぶん大量生産できますからね。まぁそこは各メーカーごとの考え方の違いで、どっちがどうというのは無い。

沖本:なるほど。他にもある?

永田:15.7ozというヘビーオンスのデニムなので生地が重なって厚みが出る部分はテクニックが必要です。

沖本:例えばどこ?

永田:カフス端や前立ての腰帯の端などかな。あとは袖ぐりの部分が縫製面では難しいですね。巻き縫いという特殊ミシンで縫うんですが、袖と身頃でそれぞれ異なるカーブのパーツ同士を真っ直ぐに巻き縫い、しかも厚い生地。ここはかなり難しいとされています。職人さんも誰でも縫えるわけじゃなくて、各工場の中でも熟練のテクニックを持つ方にお願いしてますね。

沖本:確かに袖付けは難しいと聞いたことがある。 工場のエース職人さんのみが縫うことが出来るってかっこいいな。

永田:最初は真っ直ぐ縫うところから始めて、たどり着くところが巻き縫いってイメージです。

沖本:あと個人的に聞きたいのが、胸ポケットの角っこのステッチが三角になっているのは何か理由があるの?

永田:あぁ、「目飛ばし」と呼ばれてる部分です。ここは2本針(ダブルステッチ)のミシンで縫うので、カーブの部分は必然的にこうなるんですよ。鉛筆を2本持って線を引くとわかります。現在ではミシンも進化しているので、目飛ばしをしなくても縫えるんですが、旧き良き縫製仕様として残してあります!

沖本:勉強になるなぁ

永田:あ!あと拘りとしてはボタンに注目してほしいです。うちのボタンのデザインは上下があるので、ボタン付けの時も1個ずつ柄の向きを確認しながら打ち込んでます。デザインに上下左右の向きが無いタイプのボタンは気にせずガンガン打てるけど、桃太郎のボタン付けは手間ひまかかってます。ここも生産部としては注目してほしいポイントですね。

沖本:なるほど、聞けば聞くほど色々な工夫が凝らされてますね。まだまだポイントも隠れてそうですが、今日はこのくらいで。いずれまた生産部ならではの話を聞かせてください。ありがとうございました。

永田:細かい部分にも愛着を感じていただければ嬉しいです。ありがとうございました!

デニムジャケット手前から2105SP(未着用)、2105SP(5年着用)、MJ2103(3年着用)

私たちの拘りを詰め込んだGジャン。
各工程の様々な職人たちの手を経て、ようやく皆様にお届けできます。
その1着があなたにとっての「良いもの」になれば幸いです。

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