2022.09.30MOMOTARO JEANS
台風が過ぎる度に夏の匂いが消えていく昨今。
日没も早くなり、街や家々の明かりに
暖かさを感じる季節がやってきた。
そうなってくると気になり始めるのが
温かいチェックシャツ。
柄のバリエーションも多く集める楽しみもあるため、毎年買い足していっている人も
多いだろう。
桃太郎も毎年オリジナルチェックシャツを
リリースしているが、
今年は例年とは異なる
アプローチで生地を製作。
このマガジンを読み終わる頃には
レッドorグレーで悩んでいるはず。
ぱっと見は普通のチェックシャツ。
そこに幾つかの拘りを込めている。
ウォーム感のある、その表情も拘りのひとつ。
詳しくは次項にて。
FABLIC
裏起毛を表にしコットンでもあたたかな生地
3本の糸を1本に撚った「三子撚り(みこより)」の糸
このシャツを製作するにあたり、生地の前段階である糸から企画を行った。
チェック生地は複数の単色糸を使用することが多いが、今回の生地では3本の糸を1本に撚った「三子撚り(みこより)」の糸から製作。なかなか耳馴染みのない三子撚りとは何か?
弊社テキスタイル部に聞いてみた。
三子撚りとは何ですか?
生地を織るための糸まで遡ります。チェックシャツで言うと、一般的には単色の糸を組み合わせて生地を織り上げますが、この生地に使用している色糸は3本の糸を撚りあわせて1本の糸にしています。これが「三子撚り」です。
生地のどの部分で三子撚りがわかりますか?
RED・GRYともにカラー部分に注目してください。どちらもぼんやりと黒が混ざったように見えますよね。糸を組み合わる際、REDが「赤・赤・黒」、GRYは「グレー・グレー・黒」としています。この3本が撚りあうことでこの雰囲気になっています。何種類もシミュレーションを行い、ベストな色目を決めました。
糸の組み合わせ次第で様々な表情を作り出せるのが三子撚りの特長ですね。また、1本の単糸で織るよりも三子撚りの糸で織ったほうが生地に膨らみが出ます。
ウールのような見た目ですが、本当にコットン100%ですか?
本当にコットン100%です。この生地は起毛させた裏側を表面に使用しています。そのためウールのようなウォーム感が出ているのがポイントです。
三子撚りで表情を与え、裏起毛を表にして使うことで膨らみを出しています。テキスタイル担当として良い素材を提供できたなと思います。
DETAILS
生地をバイアスに使ったポケットはデザインのアクセントに
随所に施された三本針のミシンによるトリプルステッチ縫製
どちらかと言えば何の変哲もないチェックシャツ。
だが、決して手は抜いていない。
生地だけではなくディテールにも拘った。
まずは生地を斜め(バイアス)に使用した胸ポケット。
デザインとしてだけでなく強度と伸縮性が増すとされている。
次に肩・袖・身頃脇の3本針縫製。いわゆるトリプルニードルステッチだ。
タフなワークウエアに見られる縫製仕様を取り入れている。
こちらもデザイン・強度面を満たす重要なディテール。
STYLE
Shirt: MLS1020M23 RED 着用サイズ: 40in.
Jeans: 0201 着用サイズ: 33in.
Model: 172cm / 72kg
素朴なRED
朴訥とした味わいのあるREDは何よりジーンズがよく似合う。
適度に色落ちした0201を合わせ、足元はブラウンのローパーブーツをチョイス。
暖かみがあり、まさに秋口を意識したコーディネート。商品ページへ
Shirt: MLS1020M23 GRY 着用サイズ40in.
Bottoms: MPT1030M23 着用サイズ: 32in.
Model: 172cm / 72kg
肌刺激の無いコットン素材・
王道のブロックチェック・三子撚りの表情
3拍子そろった今季のチェックシャツを是非。