2022.09.22MOMOTARO JEANS
アメリカの旧い時代のジーンズをイメージしたクラシックストレート。
どれだけ細身のジーンズが流行しようとも、決して廃れることの無い魅力を持つ。
Model: 172cm / 60kg / 33in.
タテ/ヨコ共に6番糸を使用し、旧式力織機で織り上げた15.7オンスのインディゴ特濃デニムを採用。
出陣レーベル・銅丹レーベルに使用している生地は防縮加工(サンフォライズド)や捻じれ矯正加工(スキュー)などの整理加工を行っているのに対し、ヴィンテージレーベルの生地はそれらの整理加工を一切行っていない。いわゆる「キバタデニム」である。
キバタデニムはワンウォッシュ時の縮みも大きく、洗濯を繰り返すことで生地の綾目に沿って捻じれ(斜行)が発生する。
つまり、製品の変形が起こってしまうわけだ。
大量生産に向かって進む時代の中での課題であったそれを解消したのが先述の防縮加工や捻じれ矯正加工である。
話は戻ってヴィンテージレーベルでは整理加工を行っていないキバタデニムを使用している。
穿き込むほどに脚の先端部分が右方向に捻じれてくるが、デニム本来の性質として楽しんでもらいたい。(右綾の生地は右方向に、左綾の生地は左方向に捻じれる)
ヴィンテージレーベルの基本的なディテールは以下の通り。
生地仕様・縫製仕様の一部以外のディテールは出陣レーベルと同じ。
派手さは控えめだが、じっくりと変化を楽しめる。
そのヴィンテージレーベルよりクラシックストレートを紹介。
股上が深く、太めでテーパードの入ったヴィンテージ感のあるストレート。
ヒップ回り、太もも、膝、裾周りにかけて深くゆったりと包み込む、足のラインを拾わないシルエット。
少しだけテーパードをかけることで、ゆったりとした作りながらも、野暮ったさを感じさせない仕上がりに。
広めの裾幅は靴を選ばず、シャフトの太いワークブーツ等との相性もばっちり。
どんな年齢、体型にも似合う、ずっと昔から変わらないスタンダードなデザイン。
あらゆる体型の方に好相性のシルエットである。
ジーンズを楽しむ上で重要なファクターである「色落ち」。
着用状況や使用頻度・洗濯頻度によってその表情は千差万別となる。
172cm / 72kgの筆者がジャストサイズ(33in.)で穿きこんだ0901と、1サイズアップ(34in.)で穿きこんだ0901。
どちらもメリハリのある色落ちはあまり意識せず適当に洗濯していた。
特に34in.の方は藍染工房勤務時にヘヴィーに穿き、2-3日に1度のペースで洗濯していたため全体の色落ちも進んでいる。
ヴィンテージと聞くと敷居が高いイメージなのですが、穿きこなせるか不安です。
生地仕様がヴィンテージと同じキバタデニムというだけで、シルエットやサイズ感は現代的にアップデートしていますので気軽に穿いていただけるジーンズです。
洗濯で特に気を付けることがあれば知りたいです。
桃太郎ジーンズとしては根性穿きを推奨していないので、汚れたら洗濯してください。
ボタンを全て留めてジーンズを裏返し、できれば漂白剤を含まない洗剤を使用して洗濯してください。
干す時は脱水時のシワを伸ばして風通しの良い場所での陰干しが◎
乾燥機の使用は不測の縮みが起きる可能性があるためおすすめしていません。
サイズ選びのポイントを教えてください。
基本的にはジャストサイズをおすすめしています。
オンラインショップの掲載寸法はワンウォッシュ後の数値ですので、ご自身のサイズに近いものをお選びいただいて大丈夫です。
ただ、キバタデニムは個体差も大きいのでサイズ交換までを視野に入れ、まずは裾上げ無しでのご注文が良いかと思います。
どんな人におすすめですか?
キバタデニムということで、桃太郎ジーンズの3レーベルの中では最もジーンズの源流に近いレーベルです。捻じれなどの良い意味での不便さも含めてシンプルなデニムがお好きな方におすすめです。
ワークウェアとして使用されていた、ルーツとなるジーンズのシルエットの良さを残し、直線的で武骨なフォルム。
桃太郎ジーンズの中で最もクラシックな、足に対してストンと落ちる“クラシックストレート”。
そしてヴィンテージレーベルはバックポケットのペイントやステッチなどのデザイン的なディテールを含まない。
シンプルにジーンズを楽しむには最適なレーベルと言える。