2022.06.24MOMOTARO JEANS
出陣レーベル属
クラシックストレート型
0905SP、これは出陣レーベルシリーズの内、クラシックストレートという形のモデルを表す。出陣レーベルジーンズの最大の特徴はバックポケットに入った2本ライン、別名出陣ラインである。桃太郎ののぼり旗をシンボライズしたこれは、デニム生地と共に掠れ、育つペイントとして多大な人気を博している。
その中でもクラシックストレートという形は、すとんと真っ直ぐに近く、あまり絞らないリラックスしたタイプのシルエットである。シンプルなようで存外にこの魅力は奥深く、男女共に愛用者が多い。
シルエットはジーンズの形。穿いた時の見た目に直結する。シルエットを制す者がジーンズを制すのだ。
先述の通り、クラシックストレートは裾を絞らない形で、MOMOTARO 定番JEANS中、最も太いタイプのシルエットである。しかし、大きなジーパンかと言われるとそうではないのだ。
最も裾の細いシルエットであるナローテーパードと比較してみる。ナローテーパードが裾に向かってかなりテーパードして(絞って)いるのに対して、クラシックストレートはあまり絞らずすとんと真っすぐに落ちている。
それに対し、両者とも腰回りはそこまで差が大きくない。そう、脚まわりを絞るか絞らないかの細い太いであり、腰回りは割とすっきりとしているのが特徴である。これにより、だぶついたイメージ無く綺麗なシルエットになるのがMOMOTARO JEANSの強みだ。
膝からを絞らないために、そこに生地を取られない。他の定番ジーンズに比べて太くなっているわけではないものの、そのため腿まわりにもだいぶゆとりが感じられる。裾幅も絞りがないため広くなっている。
それだけに留まらない。このクラシックストレートには隠し味がある。ストレートタイプではあるが、ほんの僅かにテーパード(絞り)を効かせているのだ。これにより、実際に穿いた時、野暮ったさの無い絶妙に美しいシルエットに計算されている。
新品と比べるとガラリと変わる色落ち。徐々にここへ向かうイメージを得るべし。
当初の濃紺から、インディゴが落ちることで徐々に変化していく色落ち。新品と色落ち後を比べると、違いはこれほどに顕著。着用する中で摩擦の大きい箇所が多く色落ちする。これは穿く人の動きのクセなど如実に反映するため、世界で1本だけの自分の色落ちになっていくのだ。
出陣レーベルジーンズは、世界最特濃、限界まで濃く染めた生地であるため、濃い部分と色落ち部分とのコントラスト(濃淡)が強く、ハッキリした見た目になりやすい。あまり特別なことをせずとも見た目にカッコイイ色落ちが楽しめるのだ。
シワの凹凸の凸部分が大きく色落ちし、アタリと呼ばれる筋状の色落ちができる。このクラシックストレートはゆとりのある形であるため、タイトなジーパンほど着用時にシワが寄らない。そのため、腰回りのヒゲや膝裏のハチノスなどはバキバキのアタリにはならず、自然なフェード感が楽しめる。
丈感ひとつでもガラリと変わるジーンズの印象。自分に合うイメージを掴む。
すっきりした丈感で、今っぽく。
176cm 65kg 32in
裾を長めにして王道のワークスタイル。
177cm 80kg 36in
クラシカルな形でもあり大人っぽさも兼ね備える。
165cm 56kg 29in
ジーンズの印象を大きく作用するのが丈感や穿き方。同じジーンズでもガラリと変わるのが面白い。
太いシルエットは短めの丈感でスッキリ今っぽくも穿ける。一方、裾を長めにして溜めて穿けば王道のワークスタイルも楽しめる。すとんとしたクラシカルな形は、大人っぽいヴィンテージな装いにも最適だ。
股上が深めであるため、腰を落として穿いたり、高めの位置で留めたりとまた印象の変わるアレンジも楽しめる。様々な要素で選択肢が多く、穿く人の人となりが出る味わい深いモデル、それがクラシックストレートの魅力なのだ。
大胆にも腿にぐるりと入ったビッグペイント。無二のパンチを楽しめ。
0905SPと同型のクラシックストレート型で、もうひとつ趣向のガラリと変わった商品がある。0905BP、そう、ビッグペイントモデルである。
通常は右バックポケットのみに入っている出陣ラインが、代わりに大きくぐるり、右腿に入った仕様だ。バックポケットのペイントは、縫製後、ジーンズが出来上がった後に施工されるものだ。それに対してこのビッグペイントは、生地をカットした断ち身の段階、すなわち縫ってジーパンの形になる前にペイントが施されているのだ。後付けはできない、由緒正しきビッグペイント。このモデルでのみ楽しめる無二のパンチは、長く人気を得ている所以だ。